高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】

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高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】

 

2022年4月に高1生になる年代から、高校で勉強する教科・科目の内容が大きく変わります。

この記事では、「新課程で勉強する内容がよくわからない」という方のために、難しい言葉はできるだけ使わずに、どう変わるかを簡単にわかりやすくお伝えします。

新高1生になる生徒や保護者だけでなく、学校や予備校・塾関係者の説明にも役立つ内容と思いますので、ぜひご覧ください。

 

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高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】:これまでの教科・科目の主な変更

これまでもあった教科・科目に変更がでていますので、主な変更点を見ていきましょう。

 

地理・歴史:歴史総合の追加

歴史は、日本史と世界史を一緒に学ぶ「歴史総合」という科目が仲間入りします。

この歴史総合では、

「アメリカで世界恐慌が起きていた時、日本ではどんなことが起こっていたのか」

「日本で江戸幕府が始まったとき、イギリスではどんなことが起こっていたのか」

という感じで、時代と時代、国と国といった横の繋がりを意識して勉強することが重要になります。

 

公民:公共の追加

公民では現代社会の問題や課題を扱う「公共」という科目が仲間入りします。

この公共では、

「貧困、飢餓、教育、健康」というの世界規模の課題

「エネルギー、仕事、経済、まちづくり」という日本にも密接する課題

「気候、海、森林、平和、協力」という地球規模の課題

のような、SDGsで取り上げられているような内容を意識して勉強することが重要になります。

 

国語:学習分野の細分化

国語は、これまでは近代以降の文章として、評論文や小説、随筆などが学びの中心でした。新課程では次の6つに分けられます

・現代の国語

・言語文化

・論理国語

・文学国語

・国語表現

・古典探究

分けた理由をカンタンに言うと、今の時代に合わなくなってきたからです。そのため、

・日本語の特徴や使い方を学ぶ分野

・日本文化の特徴や使い方を学ぶ分野

・話す・聞く・読む・書く力を高める分野

に分けて、新聞やニュース、企画書、契約書など、実生活で目にする文書が題材になってきそうです。

皆さんが国語を勉強していくときには、言葉の意味や使い方はもちろんですが、どう伝えるか、どう受け取られるかを意識で勉強することが重要です。

 

その他:英語・数学・理科

英語、数学、理科は、学習する内容や順番が変わったりしますが、大きく変更はありません。例えば、数学Bの単元が数学Aや数学Cに移動、生物の単元が中学生物に移動、などの変更があります。

 

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高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】:新しい教科・科目の追加内容

次は新しく追加される教科・科目はを見ていきましょう。

 

理数の追加

理数は、数学と理科で学んだ基礎知識を世の中でどう使われているかを体験する教科・科目です。

皆さんの周りには、人工知能(AI)や自動運転技術などの新しい技術があります。この新しい技術は、数学や理科の基礎知識が基になっています。これまでは高専や大学でしか体験することはありませんでしたが、高校生が将来より挑戦しやすい環境を作るために、高校で体験する機会を与えられています。

こういった体験で学んだ仕組みなどは、もしかしたら難関大の入試問題で問われることもあるかもしれません。

 

情報の追加

情報は、パソコンやインターネットに関する知識を学ぶ教科・科目です。

商業高校や大学での学びが中心でしたが、日常生活はパソコンやスマホ、インターネットがなくてはならない時代になりました。そのため、高校生からや仕組みやルールを学ぶ必要ができてきました。

この情報では、次のようなことを学びます。

・大量のデータ処理

・プログラミングの実践

・通信ネットワークの理解

・文字や映像等のデジタルコンテンツに関連するモラル

なお、この情報という教科・科目は、受験生の必須教科として大学入学共通テストの設定としても追加される予定です。

 

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高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】:大学入学共通テストで出題される教科・科目

高校での新課程への変更は、大学入試の出題教科・科目でも影響します。

何の入試で影響するかというと2021年1月より始まった「大学入学共通テスト(以下、共通テストといいます)」です。

この共通テストは毎年1月に、約50万人という規模で全国の受験生が受けます。今は「6教科30科目」になっていますが、2022年の高1生が共通テストを受ける頃には、「7教科21科目」となります。ちなみに、1教科増えたのは先程も紹介した「情報」です。

 

今の6教科30科目(変更前)
教科科目
外国語●英語、●ドイツ語、●フランス語、●中国語、●韓国語
数学●数学Ⅰ、●数学Ⅰ・A、●数学Ⅱ、●数学Ⅱ・B、●簿記・会計、●情報関係基礎
国語●国語
理科●物理基礎、●化学基礎、●生物基礎、●地学基礎、●物理、●化学、●生物、●地学
地理・歴史●世界史A、●世界史B、●日本史A、●日本史B、●地理A、●地理B
公民●現代社会、●倫理、●政治・経済、●倫理、政治・経済

↓↓次のように変わります↓↓

次の7教科21科目(変更後)
教科科目
外国語●英語、●ドイツ語、●フランス語、●中国語、●韓国語
数学●数学Ⅰ、●数学Ⅰ・A、●数学Ⅱ・B・C
国語●国語
理科●物理基礎、●化学基礎、●生物基礎、●地学基礎、●物理、●化学、●生物、●地学
地理・歴史①歴史総合、世界史探求、②歴史総合、日本史探求、③地理総合、地理探求
④公共、倫理、⑤公共、政治・経済、⑥地理総合、歴史総合、公共①~⑥の中から最大2科目を選ぶ。⑥は3つから2つ選ぶ。
公民
情報●情報

上の表2つを比べてもらうとわかりやすいですが、地理・歴史、公民の内容が大きく変わり、情報が追加されています。

 

「地理・歴史、公民」の変わった内容のルール

今の共通テストでは、地理・歴史、公民の10科目の中から各大学が決めている内容に合わせて、最大2科目を選びます。例えば、世界史Bと日本史Bを選ぶみたいな感じです。ちなみに、各大学が決めている内容は個人では難しいので、学校や予備校、塾で聞くと教えてくれますよ!

2025年からは地理・歴史、公民の合計6科目(①~⑥)の中から最大2科目を選ぶことになりますが、選び方には次のようなルールがあります。

  • ④公共、倫理と⑤公共、政治・経済の組み合わせはダメ
  • ⑥地理総合、歴史総合、公共の中から選んだ2つと、同じ名前の科目が入った組み合わせはダメ
  • ①歴史総合、世界史探究と②歴史総合、日本史探究の組み合わせはOK

2つ目が少しわかりにくいので補足しますね!

例えば…、次のような選び方は、科目名がかぶっているのでダメです。↓

「⑥地理総合、歴史総合、公共から、地理総合と公共を選んで、もう1つは③地理総合、地理探求」

でも、次のような選び方は科目名がかぶっていないのでOKです!

「⑥地理総合、歴史総合、公共から、地理総合と公共を選んで、もう1つは②歴史総合、日本史探求」

選び方には色々な組み合わせがありますが、自分が得意な科目や勉強していて楽しい、面白いと思える科目を選ぶといいですね!

 

新しく増えた「情報」の出題範囲や内容

新しく増えた教科の「情報」出題範囲は、「情報Ⅰ」という科目の中から出されます。

情報Ⅰは2022年度から勉強していきますが、プログラミングなども体験していきます。この知識や体験が共通テストや色々な大学の試験で、どんな風にでるかはまだ決まっていませんが、今まさに全国の大学が皆さんのために考えているのです。

ただ、過去から現在までの流れから、「情報ならすぐに、簡単に対策できる!」というものではないと思います。普段の授業の中でどんなことを勉強したのか、体験したのか、という内容が問題として出される可能性が高いのではないでしょうか。

そのため、学校で勉強した内容や体験は、わからないままにしておかず、友達に説明できるぐらいに理解しておきましょう!

 

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高校新課程は2022年でどう変わる?簡単にわかりやすく解説【新高1必見】:まとめ

勉強することが増えて大変そう…、と不安になっている人もいるかもしれません。

でも、勉強で最も大切なのは学校での授業ですただ、学校の授業を受けるだけでは難しいこともあるので、自分に身近なものや社会に興味を持つと授業の内容がよりわかることもあります。例えば、本や出来事の内容を自分で納得するまで調べるとか、情報を集めてどういう意見があるかとかもいいと思います。

どんなことでも、自分で考える、思ったことはやってみる、いろんな情報を自分で判断する、というような経験が、勉強(受験)でも社会に出てからもきっと役に立ちます。もし迷ったり、困ったりしたときは、家族や身近な先生、友達がきっと力になってくれますので、遠慮なく相談してみましょう!

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