受験までの時間は限られていますが、使える時間は全員が平等です。
1日や1ヵ月、各時期でどれくらい勉強時間に充てる時間があり、
何を対策していくと効率よく勉強できるのかを知っていると、
勉強計画もスムーズにたてられます。
今回は高校生(大学受験)の勉強時間に焦点を当てて紹介していきますが、
中学生の皆さんも年間計画を立てて勉強していきたいという場合は、
参考にしてみてください。
毎日継続する勉強意識になる
「昨日は忙しくてほとんど勉強できなかったから、今日は時間があるからたくさん勉強する!」
「昨日はたくさん勉強したから、今日はなんだか疲れ気味だし、軽くにしておこう…」
こんな経験をしたことはありませんか?
もちろん、たくさん勉強するに越したことはありませんが、
上で書いたようなことになっては元も子もありません。
受験勉強は毎日決まった時間を、継続して勉強することが大切です。
1日に使える勉強時間を知る
受験の過半数以上は現役の高校生だと思います。
そのため、朝~夕方前までは学校、そのあとは部活でまとまった時間は取りにくいと思います。
こんな状況でたくさん勉強するのは無理に近いので、まずは使える時間を考えましょう。
1日=24時間(24h)ですので、ここから使えない時間として次の引きます。
■睡眠時間として、7h
■お風呂やご飯などの1日の生活時間として、3h
■学校や部活の時間として、8h(部活終了後は6hぐらい)
■リラックスタイムとして、2h(流れに乗れるまでは入れておきましょう)
そうすると、24h-7h-3h-8h-2h=4h となり、勉強に使える時間は4時間(4h)となります。
これが1日にやるべき勉強時間の設定です。
(※使う時間には個人差があると思うので、ご自身で調整をしてくださいね!)
1ヵ月に使える時間を知る
1日の勉強時間が設定できたら、次は1ヵ月です。
基本的に毎日設定した時間で勉強をしていくので、先ほどの設定時間(4h)だと、
1か月あたりの勉強時間は、4時間(4h)×30日=120時間(120h)となります。
どうでしょう?なかなかな勉強時間だと思いませんか?
受験勉強はまさに「塵(ちり)も積もれば山になる」という表現がピッタリなのです。
もちろん、勉強は塵(ちり)ではありませんが、継続するとこんなに勉強することになります。
各時期に使える時間を知る
1日、1ヵ月の使える時間がを設定できれば、あとは各時期に使える時間も知っておきましょう。
各時期とは、1学期、夏期、2学期、冬期直前期、という4つの期間です。
学生の皆さんは学校に通うことが大半を占めていると思いますので、
この期間で使える時間を設定しましょう。
ちなみに、夏期と冬期直前期は学校の授業はなく、
夏期以降は部活は終了しているという前提で算出しています。
また、2月中で受験が終了する場合が多いので、3月はありません。
■1学期:4月~6月(授業ありで算出)
1日で4時間(4h)、1ヵ月で120時間(120h)、3ヵ月で360時間(360h)
■夏期:7月~8月(授業なしで算出)
1日で12時間(12h)、1ヵ月で360時間(360h)、2ヵ月で720時間(720h)
■2学期:9月~12月(授業ありで算出)
1日で6時間(6h)、1ヵ月で180時間(180h)、4ヵ月で720時間(720h)
■冬期直前期:1月~2月(授業なしで算出)
1日で12時間(12h)、1ヵ月で360時間(360h)、2ヵ月で720時間(720h)
これらをすべて足してみると…
360h+720h+720h+720h=2520h
「なんて、すごい、勉強時間なんだ!!!!!」と思いませんか?
私はすごいと思います。
なぜなら、東大に合格するために必要な平均勉強時間は、
4000時間以上というようなアンケート結果もあったりするからです。
実際にアンケート結果の真実はわかりませんが、
2500時間の勉強はそうそうできる時間ではありません。
なお、学校や部活がないほうが勉強時間回せると思う受験生もいるかもしれませんが、
そんなことはありません。
学校では受験で必要な内容を学んでいるので、
学校にいる時間も勉強時間で上記の時間数に加わります。
また、部活は学生のときにしかできない事が多く、
推薦入試にも利用することができるので、しっかり全力で取り組みましょう。
まとめ
受験勉強を進めるうえで計画は大切ですが、
自分自身の勉強に使える時間を知ることなく計画を立ててしまうと、
実際に進めることが難しくなる場合があります。
例えば、計画通りに進められないことでモチベーションが下がってしまったり、
勉強よりも計画を修正することに注力してしまう、というようなことです。
もちろん、時間数をクリアすれば合格できる訳ではありませんが、
少なくとも今以上の学力がつき、志望校合格に近づいていることは確かです。
皆さんが進学したい志望校に合格するためにも、
自分自身が使える勉強時間を知ったうえで計画を立て、受験勉強を進めましょう!